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2007.11.20 MM第195号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

雨乞岳 (2037m) [ 山梨百名山、北杜市白州町 ]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 落ち葉やドングリの中を1日歩き紅葉にも出合えた 期待以上だった 雨乞岳 」


【歩いた日】     2007年11月03日(土)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

 石尊神社P発10:05−10:8登山道−12:05三角点(1650m)12:16−13:29雨乞岳〈2037m〉

13:43−14:35三角点(1650m)14:41−15:53石尊神社P



   【 登り 3時間13分  下り 2時間4分   計5時間17分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】        道の駅「信州 蔦木宿」つたの湯  500円

  
【感想 等】

 メルマガ165号(冬)メルマガ178号(春)で書いた日向山の北西にある「雨乞岳」が気になっていた。
日向山は山梨百名山に選ばれてはいないが、雨乞岳は入っている。
山梨百名山の選者は雨乞岳の方が優れた山だと評価したわけである。
どこが優れているのかを確かめてみたいと思った。

 雨乞岳について、アルペンガイド(山と渓谷社)を見ると次のようにある。
「静かな山頂からの鋸岳や甲斐駒ヶ岳の眺めは見慣れない新鮮なアングルだが、そこに至る行程はハイキングの域を出ており、笹ヤブに隠された踏み跡をたどる慎重なルートファインディングを要求される山でもある。」

 やや手強いが、私は「静か」「新鮮なアングル」の言葉に魅された。

10時少し前、登山口のある石尊神社に着いた。
神社入り口の前で車椅子の老婆が一生懸命にお祈りをしていた。
神社の雰囲気から、彼女は毎日ここに来ているのだろうと思った。
またそれは、「雨乞岳」というかつては神に雨乞いを祈った神社であろう神社の名前とオーバーラップしていた。

 10時過ぎ神社前を出発した。
車道を3分も歩くと右手に登山口の標識があった。
そこから樹林帯の中の登山道に入って行くと落ち葉がいっぱいだった。
特に最初の方はカシの大きな葉が多かった。大きなものは30cmくらいもあった。
いろいろな広葉樹の混ざる雑木林で他の落ち葉もたくさんあった。
樹木によって紅葉や落葉の時期は違うが11月初めで紅葉は終わったのか、と思われるくらいの落ち葉の量だった(下の写真)。
登りは緩やかでサクサクと落ち葉の踏み音を立てながら快適に歩いていく。
カシにもドングリが実るが、大きいのや小さいのなどたくさんのドングリも落ちていた。
カシの木の仲間がいくつか生えていることが伺える。
野生の動物たちが喜びそうだ。

 夏ならもっと暗い日陰であろうが、葉を落とした木々の枝の間から日差しが漏れてきて縞模様を作っている。
人が歩くところは土砂が削られたり木々や草が枯れたりするためか、えぐれて窪んでいる。
そこに雨が降ると雨水の通り道になってまっと削れてしまうためだろう、そんな窪んだ道をよく見かけるがこの雨乞岳への登りもそんな山道が多い。

 30分ほど歩くと1度樹木が途切れ、ススキの生えているところに出た。
草は刈ってないのでススキが山道を覆っていた。長さは20mほどなので問題はないがここだけ特異な感じだ。
その後また登りが続くが、ここからは少しジグザグな登りになってくる。

 出発から1時間ほど登ると、紅葉した木が現れ始めた(右上の写真)。
標準的には、同じ種類なら紅葉は標高の高い方からだんだんに下りてくるのだが、少し違う感じだ。
もっとも、足下には落ち葉はたくさんあるのだが・・・。

 12時、「三角点(1650m)→」と書かれた手書きの標識があるところに着いた。
1分ほどコースから外れて矢印の方に歩くと確かに三角点があった。
そこで昼食にした。
アルペンガイドには「尾根の背が平になったあたりをホクギの平といい、1600m三角点と書かれた標識で現在地を確認することができる」とある。
私が見たのは手書きの1650mだ。なので誰かが間違えたのだろうか、それとも・・・・。
私の休んでいる場所は、地形的に見て「ホクギの平」のような気がするが・・・。

 この辺から木々の下にクマササが現れるが、それほど大きくないので歩くのには困らない。
これは日向山の山頂付近にもあるカラマツとクマササの感じに似ている気がした。

 この辺のカラマツの木々はてっぺん近くに赤っぽい葉を少し残すばかりで多くがクマササの上に落ちている。
それが緑のクマササに黄色の模様を作っている。
また、山道を黄色の絨毯を敷いたように染めている。

三角点から30分ほど歩くと、そこのカラマツはまだ葉を付けていた(写真)。
地形等による斜面・方角が違うためだろうか。
まあ、残っていてくれてうれしかった。
私は松の中で唯一、紅葉するカラマツが好きだ。
かつてカラマツの紅葉を実ながらビーナスラインを通り、美ヶ原霧ヶ峰蓼科山と3つの百名山をはしごしたのが懐かしい。

 カラマツ林や周りの山々を見ながらのなだらかな稜線歩きは楽しい。
雨乞岳への最後の10分は少し急な登りだ。
しかし展望が急に開け、八ヶ岳、日向山、鋸岳等の周りの山並みや陽に照らされたカラマツ林が見え疲れを感じさせはしなかった。

 13時29分、2037mの雨乞岳に着いた。
手前で老夫婦に出合った(この日はこの1組にしか会わなかった)。
満足そうな顔で下山してきた。

 私もこれまでのほぼ全山に続いた落ち葉を踏みながらの気持ちの良い登りと山頂付近の展望のすばらしさに感激していた。時期も良かったのかもしれないが、雨乞岳は久しぶりのホームランに近いヒットの山であった。
カラマツ林・山々の向こうに雪をかぶった富士山などを眺めながらつくづくそう思った(写真)。

 南アルプス・八ヶ岳などの展望を楽しんだ後、もと来た道を戻った。
木々を切ったときに使ったのだろうか4カ所ほど太いワイヤー露出していたが赤いテープで注意を促していた(写真)。
和名倉山〈白石山〉でも書いたが、撤去するとか、切ってしまうことが出来ないのか、といつも思う。

 落ち葉の道はクッションにもなって足に優しい。
楽しみながら下ることができた。
道に迷ったりヤブ漕ぎがあったりと苦労を覚悟していたが、楽しいだけのすばらしい
山歩きになった。

 下山後は、またまた道の駅「信州 蔦木宿」つたの湯で汗を流した(NO191号の鋸岳下山後も入浴)。
国道20号線沿いにあり、露天風呂、サウナ、ジャグジー等があり私のお気に入りの温泉の1つである。
歩き始めはカシの大きな葉の落ち葉だ 登るに連れ紅葉の木々が現れる
やがてカラマツの紅葉が 山頂からは雪をかぶった富士山も見えてくる
危ないワイヤーには赤いテープがあった 帰りも落ち葉を楽しむ

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