2007.12.05 MM第197号
【歩いた日】 2007年11月04日(日) 【天候】 快晴 【コース及び時間】 * 観音平〜編笠山から続く P編笠山発8:51−9:08青年小屋−9:33のろし場−10:04権現小屋−10:09権現岳〈2715m〉 10:28−10:53のろし場10:58−11:12青年小屋−11:56押手川−12:17雲海展望台12:21 −12:49観音平駐車場 【 登り(編笠山から) 1時間18分 下り(観音平へ) 2時間32分 合計 3時間50分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 |
| 【感想 等】 NO196編笠山(2524m)から続く。 久しぶりの2500m超の展望のすばらしさを楽しんだ後、日本百名山八ヶ岳の次のピーク「権現岳(2715m)」に向かった。前号の写真には数名の登山者が写っているが、それらは同一の団体で他に山頂にいたのは2人組だけだった。 編笠山の山頂の木々の向こうに見える権現岳まではコースタイムで約2時間だ。 でんとそびえる権現岳まで本当に2時間で着けるのか少し不安になる。 まあ時間は十分あるから3時間でも4時間でも困ることはないのだが・・・。 9時少し前、編笠山の山頂から青年小屋に向かった。標高差は140mくらいか。一気に下るのだ。 下り始めると、先ほど山頂付近の木々で隠れていた権現岳の全容が見えてきた(写真)。 山頂直下にある「権現小屋」も見える。そして、真下には青年小屋の青い屋根が見える。 その手前にはたくさんの石がごろごろしている(写真)。 造山運動でできたのだろうか。 不思議な光景だ。 その石の上をぽんぽんまたぎ15分余で青年小屋に着いた。 青いきれいな屋根の小屋も側面は裸のトタンで赤茶色の錆がかなり目立っていた。 小屋の前は広くあいていてベンチもあるが誰もいず静まりかえっていた。 私はそのまま権現岳の登りに取りかかった。 なだらかな登りを10分ほど行くと伐採後に出た。 後ろを振り返ると、今下りてきた編笠山の全容がはっきり見える(右上の写真)。 まさに時代劇に出てくる編笠の形だ。 9時半過ぎ、「のろし場」と書かれた場所に着いた。 戦国時代に合図を送るためののろし場があったのだろうか。 この緩やかな登りで5人に抜かれた。 別に登る競争をしているわけでもなく急いでいるわけでもないが、歩いていて抜かれることは滅多にない。 (若い男女は権現岳で会い、三ツ頭方向に下りていった。残りの3人は権現小屋で小屋を閉める作業に当たっていた。山慣れした山小屋関係者であった。) 彼らは、私のように月1回の山歩きではとうていかなわない体力を持っているなあ、と感心した。 のろし場からは少し登りが急になった。 それと共に風景も高い山特有の切り立った岩肌や木々のない岩稜に変わってきた。 登るにつれ、まばらに白い雪を付けた八ヶ岳主峰の赤岳がそそり立っているのが見えてくる。 青い屋根の権現小屋と権現岳が目の前に見えてきた。 あと少しだ。 小屋では木を打ち付けたりして山小屋を閉める準備をしていた。 2700mの権現小屋は文化の日で今年の営業を終わるのだろう。 のろし場から30分で着いた。 小屋前で休もうと思って登ってきたが、作業のじゃまはしたくないのですぐ上の赤岳への分岐まで登ることにした。 わずか1〜2分だ。 そこには1人休んでいた。 権現岳の山頂を見ると水平に少し行ったところにあった。 しかも、ピークに楽しそうに立っている人がいた(写真)。 ピークの横には富士山が雲の上に浮かんでいた。 まるで青いUFOが浮かんでいるように・・・。 私もピークに立とう!と山頂までそのまま歩くことにした。 そして10時過ぎ、権現岳の山頂に着いた。 やった!3時間半の快適な登りだった。 山頂には10人近くの人が休んでいた。 やはりここまで上がると風は強くて冷たい。 私は風が弱い日溜まりを探し、景色を見ながら休んだ。 1時間少し前に登ってきた編笠山の上に南アルプスの山々が見える。 千丈岳、北岳、甲斐駒ヶ岳・・・・。 そのすぐ右(西)には中央アルプスの山々。そして御嶽山。 やはり森林限界を超えた高山はいいなあ、と改めて思う。 10時半少し前、名残は尽きないが少し冷えてきたので下山することにした。 来た道をすいすいと青年小屋まで戻った。 青年小屋には1回100円の有料バイオトイレがある。 仕組みがトイレの入口に書いてあったのでじっくり読んだ。 設置に手間や費用がかかるが環境保護のためにもこんなトイレが増えてほしいと思う。 青年小屋に着いたのは11時過ぎであったのでベンチで昼食を取る人や休んでいる人が数人いた。 そこからは編笠山の西側中腹を巻くコースを選んだ。 押手川までのコースタイムは山越えの半分の50分である。 コースは展望のない樹林帯の中だ。 しかし、苔むした深い森林の中を歩くのはまた気持ちがいい。 苔に映る晩秋の木漏れ日の模様が美しい。 押手川には12時少し前に着いた。 樹林帯の中では誰にも会わなかったが数人のグループが休んでいた。 あまりににぎやかだったので私は休むのをやめ、もう少し下ることにした。 ここからはなだらかになりカラマツの林になる。 雲海展望台にはすぐに着いてしまった。 そこで休んでいると、にぎやかだった先ほどのグループが下りてきて休み始めたので私は逃げるように出発した。 鳥のさえずりを聞きながら自然の中の静寂を味わいたいと思っていたのだ。 雲海展望台から観音平はすぐだ。 しばらく歩くと1人登ってくる中年女性がいた。 この時間(12時半)にどこまで行くのだろうと心配になり聞くと、「押手川まで」と言う。 そこまでならコースタイムで3時間弱で行くことが出来ると、安心した。 夏ならともかく、今の時期は日没が早いのですぐに闇夜になってしまう。 どこの山でもそうであるが、人や獣が歩いたところが道になる。 追い抜いたり気まぐれだったりで登山道以外の所を歩くとまたそこも道になってしまう。 すなわちそこに生えている植物が枯れてしまうのだ。 そのため写真のように「自然保護のため登山道を歩きましょう」という看板や進入禁止の札などを見かけることも多くなった。そのような札がなくてもなるべくメインのコースを通り新しい道は作らないようにしたいものである。 13時少し前、観音平駐車場に着いた。 今日1日休憩を入れて6時間半、本当に楽しい山歩きができた。 |
| これから登る権現岳が目の前に(編笠山) | 編笠山と青年小屋(「のろし場」下) |
| 登るにつれ赤岳が姿を見せる | 権現岳山頂に立つ登山者と富士山 |
| 権現岳山頂 | 「自然保護のため登山道を歩きましょう」 |